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第十三話 祝言、そして……初夜

last update تاريخ النشر: 2026-09-07 09:33:50

 織田信長の娘である歩美姫と、正二位左大臣に任じられたばかりの三上龍之介正圀との祝言は、驚くほど急に執り行われることとなった。

 本来であれば、織田家と三上家、さらには朝廷にも深く関わる縁組である。相応の時間をかけて支度を整え、諸国の大名や公家を招いた盛大な祝言となるはずだった。しかし、信長は関白兼征夷大将軍として毛利攻めを進めるため、近いうちに中国地方へ遠征しなければならない。ひとたび京を離れれば、しばらく戻れなくなる可能性もあった。

 そのため、まずは両家の身内だけで仮祝言を挙げ、正式な披露については天下の情勢が落ち着いてから改めて行うことになったのである。

 安土から急ぎ京へ呼び出された歩美は、父である信長から縁談を告げられた時、さすがに困惑を隠せなかった。

「父上、私が三上様へ嫁ぐというお話は、本当に決まったことなのでございますか。せめて、もう少し前にお聞かせくださってもよかったのではありませんか」

「前もって話しておれば、そなたは余計なことを考え、眠れぬ夜を幾晩も過ごしたであろう。決まったことを長々と

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